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嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

なぁ、ヨコヤマ君<ヤカラ対応編>

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なぁ、ヨコヤマ君。

 

春だね!元気にしてるかな?こっちはマスオ生活にも慣れて来て元気でやってるよ。

 

今日は、春先に出会うヤカラへの対応について教えるからね。しっかりついてくるんだよ。ヤカラってナニ?って、要するに変な人のことだよ。今日は、ワイが不幸に巻き込まれたと仮定して話をしていくよ。それじゃ、いってみよう!


なぁ、ヨコヤマ君。

 

今日はね、娘氏を連れて実家に遊びに行ってたんだよ。これも親孝行だね。そして、ついつい遅くなって帰り道を急いでいたんだよ。嫁もうるさいしね。

 

そしたらね、相変わらずアホみたいに混んでいる道で渋滞に巻き込まれたよ。もう少し早く出るべきだったね。

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

信号待ちをしていると、青になったのに前の車が進まなかったんだよ。たぶん、スマホでも見てたんだろう。いつもならじっくり30秒は待つところを今日は20秒くらいで、”プッ”とクラクションを鳴らしてしまったんだ。急いでいたからね。

 

ブ━━━━∵;(;:゜:鑾;゜;,);:∵━━━ッ!!じゃないよ。”プッ”だよ。ここは大阪だからね。「気付いてね」程度の優しいクラクションだよ。それは基本中の基本だね。

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

前の車は慌てて発車してくれたよ。よかったね。お約束でわざわざ窓を開けてワイに向けて、天高く中指を突き上げてくれたよ。感謝してくれたみたいだね。

 

どっかで見たことのあるような気がしたんだけど、今思い出した。アレはラオウだよ。ラオウ。大阪はヒャッハーな人間が跋扈する世界なんだね。早く昇天すればいいのに。


なぁ、ヨコヤマ君。

 

再び信号待ちで停まったよ。すると、前の車からややこしそうなのがコワイ顔して降りて来たよ。大阪ならいつものことだね!

 

なんか、ドアの横に立って必死に言ってるみたいだけど、路上教習で習ったように一切目を合わさず無視しておいたよ。相手をするとナニするかわからないからね。

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

一応、言っておくけど、ホンモノが来た場合は、下を向いてひたすら震えるんだよ。いわゆる”ほんまもん”の場合だよ。でも、基本的に乗っている車で判断できるから、変な色のベンツか金のエンブレムの付いた高級車以外なら、その心配はないからね。

 

ワイも曇りなき眼で確認して、ただのロックなやつと判定したから、顔を上げたままガン無視してあげたよ。若そうだったしね。君にもそんな時代があったよね?

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

ロッケンロー君は相手にしてもらえなくていじけたらしく、車のサイドミラーにわざと体をぶつけていったよ!サイドミラーがあらぬ方向にメキッと音を立てて曲がっていったね。

 

やられたよ。指紋を付けないあたりの手慣れた感を見ると、たぶんよくやっているんだろうね。関わってはイケナイタイプの人だよ。アブナイアブナイ。ちなみに今どきの車はサイドミラーが閉まるのとは逆の方向に回っても、潰れないようにできているからね。焦っちゃいけないよ。


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なぁ、ヨコヤマ君。

 

とりあえず危機は去ったみたいだよ。サイドミラーはあらぬ方向に曲がったままだけど。ロッケンロー君は車に戻って行ったみたいだよ。

 

一応、ミラーが壊れているとイヤだから車のナンバーをスマホで撮っておいたよ。彼が車を降りた瞬間からいつでも撮影できる状態をなんのムダもなく取れるようになったのは、やっぱり経験だろうね。

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

男前な彼は、バックミラーで必死にワイの様子をうかがっているみたいだよ。すると、写真を撮られたことに気が付いたんだろうね。慌ててまた車から降りて、なんか言い始めたよ。やめときゃいいのに、よっぽどヒマだったんだろうね。

 

イケメンな彼は窓の外から必死にコワイ顔で叫んでいるよ。目を合わせると笑ってしまうからね、無視でいいよ。決して話が嚙み合わない人はいるからね。

 

話せばわかる?そんな人基本いないからね。みんな自分が一番かわいいんだよ。人間なんてそんなもんだよ。君もだろ?ああ、ワイもだよ。

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

車の中じゃなくて無視できない場合の対応方法も教えておくね。ひたすら頭を下げるだけだよ。ヤカラってのは、コラコラ言って相手を怒らせて自分の土俵に引っ張り込もうとするんだ。

 

一瞬でも”ゴラァ”とか言い返すと、そこからひたすら絡まれるからね。そして、金を取ろうとするから気をつけるんだよ。ただ何も言わず頭を下げる。手は出して来ないから大丈夫だよ。


なぁ、ヨコヤマ君。

 

ロックな彼の美声があまりにもステキだから、ビデオを撮影することにしたよ!窓を閉めたままだと聞こえないから、ちょっと開けてあげたよ。

 

彼は必死になんか歌ってるよ!あまり上手な歌じゃないね!ちょっと汚い言葉で歌うから、ワイも「子どもがいるんです!怖がらせないでください!やめてください。」と黄色い声を出してしまったよ。

 

するとロッケンローは「お巡りさんを呼ぶ!」という歌を歌い始めたよ。ワイに相手にされなかったのが相当寂しかったんだろうね。呼びたいのはこっちなんだけど、彼がわざわざ電話してくれるそうだよ。ありがたいね。

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

ワイがせっかく撮影してあげているのに、ロックな彼は「お巡りさんを呼ぶから待ってろ!」というヘタな歌しか歌わなくなってしまったよ。それまでの「コラコラ音頭」の方が上手だったのに。

 

何か撮影されるとマズイことでもしてたんだろうかね?急に態度が変わる演技力を見ていると、演劇の世界に行った方がよかったんじゃないかと思うね。まぁ売れないだろうけど。


なぁ、ヨコヤマ君。

 

パトカーが来たよ!カッコイイね!ヨコヤマ君は3回くらい乗ったって言ってたね。娘氏も大興奮だよ。娘氏に「コワくない?」って聞いたら、「お巡りさんが来てくれたから大丈夫!悪い人捕まえてくれるから」って言ってたよ。子どもはちゃんと見てるね。

 

ヨコヤマ君も父親なんだから、覚えておくんだよ。子どもの方が本質を見抜く力が優れているからね。決して子どもの前で汚い言葉を使ったりしてはイケナイよ。

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

お巡りさんだよ!ワイは「ヤカラれてます。助けてください。」と一言、言ったら「わかりました!」と即答してくれたよ。頼もしかったね。

 

イケメンの方は必死にかわいい声であることないこと歌い始めたみたいだけど、お巡りさんもすぐに状況を理解してくれたようだったね。そりゃそうだよ。

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

今日の大事なポイントだよ。ワイはキレイに洗車されたファミリーカーに子供を乗せてエリのある服を着ている状態。スグに差し出した免許はゴールド。相手は薄汚れたイカつい車に一人で、見るからにロッケンローな服装。

 

人を見た目で判断することはイケナイよ。偏見などで苦しむ人もたくさんいるからね。ただ、人は完ぺきじゃないからね。先入観を持ってしまったり、思い込みでモノを考えたりしてしまうものなんだよ。

 

でもね、なぜそうするかと言えば、大概それは当たっているからなんだ。だから、ヨコヤマ君、損をしたくなければ破れたジーパンを履くのをやめて、ちゃんと無精ヒゲも毎日剃るんだよ。


なぁ、ヨコヤマ君。

 

ワイはお巡りさんに記念写真を見せて、サイドミラーの被害届は出さないから早く帰らせてと言っておいたよ。お巡りさんも忙しからね。すぐに理解してくれて、それ以上一切何も聞かれなかったよ。

 

ロッケンロー君は必死に歌っているみたいだね。お巡りさん3人くらいに車を囲まれて、きっちり調べられているみたいだよ。その様子を見て、娘氏もお巡りさんへの信頼感を持ったようだよ。

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

困ったイケメンの相手をしていた50代くらいのベテランお巡りさんによると、イケメンのクセに撮ってあげた写真を消せと言ってるらしいよ。

 

自分からわざわざ車を降りて写りに来てくれたのに、よっぽどシャイなんだろうね。お巡りさんも忙しいから、丸く収めるために消して終わりにしてくれないか?という話だったよ。


なぁ、ヨコヤマ君。

 

今日の一番大切なポイントだよ。つまり、イケメンは写真を勝手に撮られたことだけを主張して、自分が被害者である!とお巡りさんに泣きついているワケだ。

 

その前に、自分がサイドミラーをぶっ壊したことなど、忘れているんだろう。ワイが器物破損で被害届を出せば、ステキな記念写真とともに彼は署の方で事情を聴かれることになるのも。

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

でもね、イケメンの言う「勝手に写真を撮られた!」ここだけを見れば正論なんだよ。わかるかな?そりゃ隠し撮りをしたワケでもないし、ワイを刑法上の罪にこれだけで問うのは不可能なんだけど、そこだけを切り取れば確かに彼は正しいんだよ。

 

ただ、最初からこの話を読んでいると、ワイが証拠を残すために撮影したことがわかるんだ。

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

何が言いたいかって?つまり、人はみんな自分が一番かわいいと思っているのだから、イケメンが主張しているのもおかしな話じゃないんだよ。捕まるのは彼だけどね。

 

じゃあ、ヨコヤマ君がイケメンの立場だったとするね、お巡りさんに自分の味方をしてもらおうと必死に電話した。だけど、全然あのムカつく写真撮影オジサンを捕まえてくれない!なんでや!ワイ、なんか尋問されてる!なんでや!となっている。

 

混乱して、自分がしたことの記憶が飛んで、必死に自分を守ろうとしていると思ってみよう。なんだか、わかる気がしてこないかい?


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なぁ、ヨコヤマ君。

 

ワイがブラック企業に就職した時にね、指導員としてコワモテのオジサンが付いてくれたんだよ。普通は若手がつくんだけど、若手がみんなやめちゃっててね。

 

そのオジサンから、オネーサンのお店での作法からサラリーマンとしての生き方まで色々ウソばっかり教わったんだけど、一つだけ今でも覚えていることがあるんだ。

 

それはね、「ヘタな正論を言うやつほどヤバイ」ということだったんだ。毎日罵声が飛び交う職場で生き抜いて来たオジサンはね、「散々、変なヤツを社会で見て来たが、一番ヤバイのは正論を言うヤツだった。」と言い切っていたよ。

 

つまり、正論なんていくらでもやりようによって作れる。あっち系の人の言うことなんてなんの曇りもない正論だ。正しいんだよ、マスヲ君。でもね、人として終わっているんだよ。と。

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

まだ、ハタチそこそこで尻の青かったワイはものすごく感銘を受けたのを覚えているよ。

 

・残業代を払わないのは不当だ!

すごい正論だね。法的にも正しいよ。でも、会社から見れば、

 

・人件費を抑えないと会社が倒産する。そうすればみんなが困る。

ツッコむこともできるけど、状況によればこっちが正しい時もあるかも知れないね。法律の話じゃないよ。本当にこれで残業代を抑えて会社が倒産せずに、持ち直してその後待遇が改善されたら、本当に倒産するよりマシだろ?実際にこんな会社はいくらでもある。

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

ワイの言いたいことがわかってくれたかな?いやいや、残業代払わない会社は潰れた方がいい?うん、ワイもそうとも思うよ。じゃあこんな例はどうだろう?

 

「いつも仕事だと言って遅く帰って来て!少しは家事も手伝ってよ!」

 

旦那「しょうがないだろ。金を稼いで子供の教育費や家のローンを払わなくちゃいけないし、付き合いにも顔を出しておかないと会社で生きていけないよ。」

 

さて、どっちが正しいんだろうか?ワイも経験があるから、旦那さんの肩を持ちたくなるよ。まだまだ、早く帰れない職場の方が一般的なんじゃないかな?

 

じゃあ、嫁さんの意見は正論じゃないのかな?嫁さんが専業主婦であれば、旦那さんの言い分に理解を示してくれる男性が多いかも知れないね。でも、ワイの指導員のオジサン理論で言うと、下手な正論を言っている旦那さんの方がヤバイということになるね。


なぁ、ヨコヤマ君。

 

つまり結論は、この場合は嫁さんの方がよっぽど普通で旦那がオカシイということなんだ。それが答えだヨコヤマ君。君がすべて悪い。

 

君は、夫として父として正しいと思っていたんだろ。でも、結果はどうだろうか?嫁さんも子供もどこかに消えてしまったね。2回も。君は必死に家庭を守ろうとしていただけなのに。

 

嫁さんに理解がなかった?今でも自分が正しいと思っているヤバイ君が、理解されなくて当然なんじゃないだろうか?

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

ワイの尊敬するD・カーネギー先生も名著「人を動かす」にこんなことを書いているよ。

正しきがうえに正しき議論をいくらしたところで、相手の心は変えられない。その点、正しからざる議論をするのと、なんらちがいはない。

つまり、正しい主張をしても間違っている主張をしても、結果が同じなら”正しさ”に何も意味はないよね?と諭してくれているワケだよ、先生は。

 

ならば、議論をせずに相手を思いやるような言葉をかけた方が、結果は変わるような気はしないかい?

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

フォローしておくと、君だけがヤバイんじゃなくみんな同じだよ。誰にでも地雷はあるからね。政治的な主義主張が違うだけで、人格攻撃するような人間は山のようにいるよ。

 

誰しも突然ヤカラになる可能性を持っているんだ。優しそうに見えるワイでもそうだよ。

 

だから、常に議論をすることに価値がないことをよく覚えておくんだ。正論だと胸を張って主張したくなった時こそ、自分がヤバイやつになっていないかよく考えてみるんだよ。


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なぁ、ヨコヤマ君。

 

車の話に戻そうか。ワイは写真を消して、丸く収めるためにイケメンに頭を下げるフリだけでもしてくれとお巡りさんはお願いしてきたよ。

 

お巡りさんも人を見ているからね。ワイが頼んだらそれをできる人間だと思って、そう言って来ているんだよ。

 

さぁ、どうしようか?ワイは被害届を出すこともできるし、要求を突っぱねることもできる。イケメンに殴りかかるロックな選択もある。どれが正しい選択なのかな。

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

ワイがどうしたのかはもうわかるね?

 

お巡りさんも、みんな可哀そうな目でイケメンを見ていたよ。ワイはまったく思ってもいないのに、イケメンに「お騒がせして申し訳ありませんでした。」と頭を下げたよ。

 

お巡りさんにも、一人一人、深々と頭を下げておいたよ。もちろん、お巡りさんは同情してくれたけどね。


なぁ、ヨコヤマ君。

 

ワイの行動は正しかったのかって?正しくはないだろう。青臭いロック野郎に頭を下げるのは苦痛以外の何物でもないよ。

 

だけど、ベテランのお巡りさんの提案に乗ることにしたんだよ。これで、被害届を出したところで、金が取れるワケでもなし逆恨みされる可能性だってある。

 

子どもにキケンが及ぶことだってあるかも知れない。それならば、今、ウソでも頭を下げておけば、まだ、そっちの方が結果的には正しくなる可能性の方が高い。お巡りさんの記録にも残るから遅かれ早かれロック青年が、オリの中で歌を歌うことになる確率も上がる。

 

ベテランのお巡りさんが何十年もの経験から判断したことが、正しくなくても間違っていない。そんな風に思わないかい?

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

今日のポイントをもう一つ言っておくね。

 

年長者の言うことは聞くんだ。大概、正しいから。


なぁ、ヨコヤマ君。

 

そんなの全然ロックじゃないって?ヨコヤマ君、君もそろそろアラフォーの仲間入りだろ?本当のカッコ良さがなんとなくわかってきたんじゃないかな。

 

毎日、満員電車に揺られて死んだ目をしているサラリーマンになりたくない?ワイは、ものすごくカッコいいと思うよ。ワイも君も青くて途中で放り出されてしまったんだよ。

 

会社で若い女の子にクサイとか、キモイとか言われている脂ぎった中年のオジサンが、きっちり税を納めて社会に貢献して、最高にかっこいいロックな人間なんだよ。

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

長い話になってしまったね。すまなかったね。でも、なんとなく、ワイの伝えたかったことは理解してくれたかな?

 

そうだ、そうだよ。今日一番伝えたかったのは

 

「大阪でクラクションは使ってはイケナイ」

 

マジで。

 

なぁ、ヨコヤマ君。

 

またね。