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嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

ワイフとシエスタしながら、わらび餅を売る件

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メキシコの小さな漁村で、アメリカ人ビジネスマンが海を眺めていた。そこに船で一人の漁師が漁から戻ってきた。

 

アメリカ人「もっと魚を釣って来たらいいじゃん!」

漁師「家族が食うには十分やからええやんか。」

 

アメ「てめぇ、もっと働けよ!てか、いつもナニしてんのさ?」

「まぁ、昼までゆっくり寝て、魚釣って、嫁とシエスタして、夕方になったらアミーゴ達と酒飲んだりするよん。セニョール」

 

アメ「まったく!もっと魚釣って、金稼いでもっと大きな漁船を買うだろ。そんで缶詰工場を作って人雇って会社作って株を上場すりゃ大金持ちになれるじゃん!20年もありゃいける!」

「ほいだらどないなりますねん?」

 

アメ「そしたら引退して海辺の小さな漁村で昼までゆっくり寝て、魚釣って、嫁とシエスタして、夕方になったらアミーゴ達と酒飲んだりすりゃいいのさ。


メキシコの漁師の寓話として、本などで紹介される有名な話である。どのような教訓として受け止めるかは人それぞれだと思うが、人生やりたいことをすぐにやりなさい!という意味だろうとワタクシは思っている。

 

そんなワタクシは、はてな村ではイチ釣り師として大物を狙う毎日であるが、実生活では基本的にメキシコの漁師のような生活をしてる。

 

会社をやめて以来、ホームページを作ったり、選挙ポスターを作ったりしながら、ヒッソリと個人事業を営んできた。たまにバイトしたりもしながら、なんとか国家の庇護を受けずに生き抜けたのも、ワタクシがエスパー伊東に引けを取らない高能力者であったからだろう。


とはいいつつも、創業以来、大して儲かることもなく最近では3期連続の減収減益に苦しんでいる。だが、経費を極限まで切り詰めることで、なんとかパートで働く愛ネコ氏のエサ代は捻出している。

 

もっと働け!とよく言われるが、家族を養うのにはなんとかなっているので、漁師じゃないけど、まぁいいか!と思っている。そもそも、引きこもり期間が長いため、まともな会社に就職して正社員として働くことも不可能である。

 

自由にやっているように見えるワタクシであるが、家から出られないという制限があったから、ネットやデザインの仕事を始めただけで、メキシコの漁師のようにやりたいことをやっているか?と言われれば疑問符がつく。

 

大金持ちで生活に困らない状態で、自分がナニをしていると思うか?と質問された時の答えが、本来自分がしたいことなワケで、最近、その答えを考えていた。


そして、日々の家事・育児に追われながら考えに考え抜いて出した答えが、

 

わらび餅の移動販売

 

であった。

 

小学生の頃、夏になるとわ~らび~も~ち♪とスピーカーで鳴らしながら突如やってくる軽トラは、わらび餅が好物のワタクシにとって、あこがれの的であった。

 

何より、わらび餅はわらび粉やでんぷん粉から作られる「こなもん」であり、商売上手な大阪人が好んで扱う原価率の低い食べ物である。儲かるニオイがプンプンしてきた。


そんなワケで、わらび餅屋を始めようと商品開発を実はすでに始めている。去年、初めて作った片栗粉100%のわらび餅を、自分で試食して吐くという事故を起こし、やる気を失っていたが、今年も飽くなき挑戦をしようと思う。

 

まだまだ人に食べてもらうレベルのシロモノではないが、流行を取り入れミドリムシで着色した抹茶味の開発も急がなくては!と思っている。

 

あとは、タイガースカラーの中古の軽トラでも買えば、ワタクシのニュービジネスがスタートする。ところが、名著「ビジョナリーカンパニー」を読み進めると、事業の先行きが不安になる記述があった。

 

経済的原動力になるもの

飛躍した企業はいずれも、鋭い分析によって、キャッシュフローと利益を継続的に大量に生み出すもっとも効率的な方法を見抜いている。具体的には、財務実績に最大の影響を与える分母をたったひとつ選んで、「X当たりの利益」という形で目標を設定している。

 

「ビジョナリーカンパニー②」152ページより引用

つまり、わらび餅の販売で言えば、「わらび餅1パックあたりの利益」を追求すると、1パック100円で売らずに、1パック500円の高級品を作ることを考える必要がある。どのように利益を出していくかよく考えないさよ!という話である。

 

例えば、これを「地域あたりの利益」に変えると、コンビニのようにローソンの隣にローソンができるように、そこら中に店を作ったり、「顧客一人当たり」に変えると、お得意さんの家に毎日、御用聞きに来る酒屋のような商売のやり方に変わって来る。 

 

飛躍した企業は、継続的に利益の出る商売のやり方を研究して、「X当たりの利益」をうまく認識したからこそ成長したことがわかったというのだ。


ワタクシがわらび餅を販売するとして、スーパーで売っている百円のわらび餅や、高級な和菓子屋さんが作る千円のわらび餅でもなく、「イケヌマのわらび餅」として、顧客から選ばれ、かつ利益を生み出すやり方を考えなければならないということだ。

 

冷静に考えたが、たいしてうまくもない素人が作ったわらび餅を、100円で売ろうが500円で売ろうが近所で売ろうが、売れるハズがない!という結論に達した。危うく失敗するところであった。

 

だが、希望がないワケでもない。この「X当たりの利益」を「わらび餅の商売を始めた様子をブログに書いて広告収入を得る1記事当たりの利益」に設定したとしよう。まだ、なんとか希望が持てるような気がしてきた。


こんな感じで、これからの人生を、釣り糸を垂らしながら水面を見つめる漁師のように適当に考える日々である。

 

そもそも、ワタクシの抱える一番の問題は、近所に遊んでくれるアミーゴがいないことであり、近所に「わらび餅カフェ・イケヌマ」でも作れば誰か来てくれるだろうか?などとも考えている。

 

まだまだじっくりアイデアを煮詰める必要があるようだが、ワタクシはわらび餅ビジネスで一旗揚げるつもりだ。はてなブロガーの間でお中元にアマゾンほしいものリストから「イケヌマのわらび餅」を嫌がらせで贈る文化が誕生する日も近い。