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嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

ワイフに食らわされた「わお!」の数だけ世界は面白くなる件

ビジョナリーワイフ

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1923年、アニメ映画を制作していた21歳の若者がロサンゼルスにやってきて映画会社で職を探していた。

 

どの映画会社も雇ってくれなかったので、貯金をはたいてカメラを借り、家のガレージで短編アニメ映画を作ることにした。1934年には、誰にも先駆けて長編アニメ映画で成功を収め、1950年代に入るとテーマパークを建設した。

 

今日、世界中の人々に忘れられない思い出を作っているその人こそ、ウォルト・ディズニーである。


アンニョイな平日。平凡な毎日を送る我が家に、イベントフラグが立った。ワイフが勝手に企画した、しまじろうコンサートへの参戦である。

 

ご存じない方のために説明すると、しまじろうとは島野縞次郎さんというトラで、なぜか子供に大人気の方である。娘氏も生まれてスグに、毎月なぜか送られてくる縞次郎さんのグッズで遊んでいたため、大ファンになってしまった。

 

そんなワケで、嫁に指示されるがままに車を走らせて、大阪は厚生年金会館までやってキタ。いや、今はオリックス劇場というのか。ワタクシがまだ高校生の頃、友達と谷村有美のコンサートを観に来て以来の思い出の場所である。


そうこうしている内に開演。ワタクシがキレイなおねえさんがいないか必死に探す中、島野氏他が入場。好みの巨乳のおねえさんがいなかったため、ワタクシのテンションは低下したが、娘氏は目を輝かせてコンサートに夢中となっていた。

 

そんな娘氏の横顔を眺めていると、名曲「手のひらを太陽に」に合わせて歌とダンスが始まった。ふと気付くと、ワタクシはなぜか大粒の涙をこぼしていた。生きているから悲しかったのか。血しぶきを吹きながら、かろうじて生きて来て良かったと、齢四十を前にして明日への希望を取り戻す父であった。

 

第一部が終わり休憩に入ると、ワイフと娘氏がグッズ販売コーナーにダッシュ。限定のぬいぐるみやらDVDを大量にゲットして喜んでいた。それを買うなら滞納している年金が先でしょ!とツッコミたかったのだが、やめておいた。生きているから、笑うんだ。


魔法にかけられたかのように、大興奮のワイフと娘をよそに、ワタクシは名著「ビジョナリーカンパニー」を思い出し、我が家に唱えるべき魔法について考えていた。

 

ウォルト・ディズニーの魔法

 

トレーナー:われわれはどのような事業を行っているのですか。マクドナルドなら、だれでも知っているように、ハンバーガーを売っている。ディズニーは何をしているのでしょうか。

 

新従業員:人々を幸せにする仕事をしています。

 

「ビジョナリーカンパニー①」216ページより引用

ワタクシもイケヌマの魔法を使って、ワイフと娘を幸せにする仕事をしようと思う。ワタクシが、悲しみにくれてもなお生きる意味はそこにしかないのだろう。

 

ただ、コリンズ先生はディズニーの文化を「カルトのような文化」と呼ぶように、それが正しいのか間違っているのか判断しているワケではない。そんな文化を信奉する従業員しか残らないような仕組みになっているという事実だけである。

 

なので、こんなことも書かれている。 

ウォルト・ディズニーは天才なのか山師なのか、偽善者なのか模範なのか、いんちき薬の行商人なのか何世代にもわたる子供たちに愛される父親のような存在なのか、両極端のどちらかなのである。

 

「ビジョナリーカンパニー①」219ページより引用

ワタクシは洗練された山師であるので、危険を察知して、娘氏にディズニーランドの存在を知られないように注意している。

 

うっかりディズニーのファンになってしまったら、大阪から東京まで連れて行かなくてはならない。人混みと長蛇の列に、何を好き好んで大金叩いて行かなくてはならないのか。山師に山師の魔法など効かないのである。

 

ただ、山師であっても娘を幸せにすることはできる。真っ赤な血潮が流れる限り、娘氏を幸せにする仕事に命を賭けようと思う。


コンサートも終演に差し掛かり、PUFFY作詞の「トモダチのわお!」が流れる。

 

ワタクシは今までワイフに散々なわお!を食らわされて来たが、その度、世界はもっと面白くなってきた。

 

これから、幼い娘が友達の輪を広げて、今日のようにたくさんのわお!を経験してほしい。世界はわお!の数だけ面白くすることができるのだから。