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嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

つくだ煮屋のオバチャンにブログ読者の増やし方を学んだ件

嫁を動かす-旦那

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アンニョイな日曜日。一族を引き連れてお寺にやってきた。妊娠5か月を過ぎた戌の日、安産祈願にお参りするのが、古来からの習わしである。

 

このシステムを作り上げた数百年前の坊主は、なかなかいいマーケティングセンスをしているなどと考える、人格に難のあるワタクシではあるが深く神様仏様観音様に祈りを捧げた。

 

嫁に毎日深く頭を下げているので慣れたものである。


さて、お参りを終えて参道をぶらついていると、親孝行と称してスポンサーのために招聘した年老いた母が、一軒のつくだ煮屋に吸い込まれていった。

 

「安産祈願ですか、おめでとうございます。」

 つくだ煮屋のふくよかな体をしたオバチャン一号が満面の笑みで声を掛けてくる。

 

ええそうなんです~と軽く返す母にオバチャンが畳みかける。

「まぁ、お二人目、よかったですね~、お嫁さんも上品そうなお顔立ちで。」


オバチャンのダイナマイトトークは止まらない。目ざとく娘を視野に収めたオバチャンはおいで~と声をかける。

 「かわいいおじょーちゃんね~おねーちゃんになるの~よかったね~ママのお手伝いできるかなぁ~」

 

仕方なく店にやってきたワタクシには一切話しかけず、オバチャンは母と嫁に

 「腹帯になんて書いてあった?男?女?もうわかってるの?」とトークを繰り出す。

 

聡明な読者の皆様はすでにお気づきであると思うが、オバチャンはここまでつくだ煮の”つ”の字も発していない。しばらくすると、母も嫁もオバチャンに気を許したようである。和やかな空気が小汚いつくだ煮屋に流れるのをワタクシは敏感に察知した。


10分もすると、母はさも当然かのように大して美味そうでもないつくだ煮を手に取り始めた。つられて嫁も市場価格から3割ほど割り増しになっているブツを手に取る。

 

オバチャンは娘に幼稚園で何して遊んでいるのか聞いている。依然、ワタクシには一切声をかけない。ワタクシがつくだ煮を買わないことをなぜだか知っているようだ。しばらくすると、母と嫁は満面の笑みでつくだ煮をお買い上げしていた。

 

ワタクシは興味が湧いたので、遠目にこの店の様子を観察することにした。


しばらくすると、お宮参りにやってきたと思われる着物を着たマダムが店の前を通る。若干、棺桶に足を突っ込んでいると思われるオバチャン二号が

 

「こんにちは。おめでとうございます。」

と笑顔でゆっくり声をかける。そのまま通り過ぎていこうとする着物のマダムに「キレイなお着物ですね~」と聞こえるか聞こえないか程度の超音波を発する。

 

マダムはお宮参りを終えて、またしても店の前を通る。しかし、今度はなぜかそのままオバチャン二号と立ち話を始める。あとは想像通りの展開となるのである。


尊敬するD・カーネギー先生の名著「人を動かす」にこのような記述がある。

 

 「われわれは、自分に関心を寄せてくれる人々に関心を寄せる」。

 

「人を動かす」88ページより引用

なるほど。しかし、ここで大半のワタクシを含めた人格に難のある人々は、本心では何を考えていることやら...などと考えてしまう。もちろん、先生もそんなことはお見通しでこれはテクニック論のような話じゃないと本書の中でしつこく諭している。

 

つくだ煮屋のオバチャンは、心にもないことを巧妙に話し続けているのだろうか?ワタクシはそうは思わない。人間(特に女性)には、お世辞なのか本心なのか本能的に察する能力が備わっている。

 

オバチャンはマダムの着物は褒めるが容姿は褒めない。本心から思っていることを言っているのだ。そして、なにより人が好きで関心を寄せている。そうして、大して美味そうでもないつくだ煮は売れていくのだ。

 

ワタクシは、ここに自分よりも先生の教えを忠実に実行している人間を見て、身につまされる思いであった。


ワタクシがこのような深い推考を為しているころ、一族はソバ屋でのん気にソバをすすっていた。催促されて駐車場に向かう道中、ふと、ワタクシは実験がしたくなった。仏前に頭を下げた今の清い心なら、本心から感謝を口にできるハズである。

 

標的となったのは、お寺の近所で法外な駐車料金を徴収して暴利を貪る駐車場のババアである。クソ高いと参拝者は思っているが、近隣の土地持ち同士で結託して駐車料金を一律に高額に設定しているので、参拝者はむしり取られる他に選択肢がない。

 

駐車場の端の小屋の中で、友達と終わりのないおしゃべりしている標的に、心から

 

「お世話になりました。ありがとうございました。」

と、声を掛けてみた。


すると、ババアは小屋から飛び出して来て車を誘導し、

「そこのところは道が狭いから対向車が来たら、そこに避けて」

 

と丁寧に説明して、気を付けて~と送り出してくれた。ババアはいい笑顔をしていたし、ワタクシも気持ちが良かった。

 

帰りの車中でワタクシの脳内には、ドラクエのレベルが上がった時の効果音が鳴り響いた。チャラララチャッチャッチャー♪

 

聡明な読者の皆様はまたしてもお気づきかと思うが、ここまでタイトルの「読者の増やし方」について一言も触れていない。しかし、もうあえて説明する必要もないだろう。ワタクシもくぎ煮のように長く愛されるブログを綴りたいものである。いや、今は子持ち昆布かな。

 

 

 

 

↓最近、読者の増やし方にこだわっている理由はコレです。

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