嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

マスオになる件

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ペンネームを考えていたときに、最初に浮かんだ名前はマスオだった。

 

結婚してすぐに、友達連中からもマスオと呼ばれるようになった。ワケは嫁が自分の実家で、ワタクシをマスオにしようとしていたからなのは言うまでもない。

 

ちなみに、”池”は嫁にハメられた池、”沼”は姑氏の底なし沼を表現して”池沼マスオ”というペンネームが完成した。なかなか気に入っている。 


結婚する時に、婿養子になることは回避できたものの、当初からマスオになれと嫁に首根っこ掴まれて強要されていた。

 

当初は、まぁいいか!くらいに思っていたのだが、嫁の実家にパッツンパッツンのスーツを着て初めて挨拶に行った時、姑氏を見て意見が360度変わった。姑氏は自慢の大阪のおばちゃんパーマをなびかせて、換気扇の下で不機嫌そうにタバコを吹かしていた。

 

まるでナニワ金融道に出て来るセコい大阪のオバチャンそのもの。必死に好青年を演じる初対面のワタクシに、ダメ出しの雨嵐。とにかく文句を言わなきゃ生きていけないような感じの人だった。こりゃまいった。


ちなみに、ポックリと天に召された舅氏は、阪神タイガースのマグカップでゆっくりコーヒーをすすっていた。こちらもそこら辺にいる典型的なただの大阪のオッチャンであったが、婿養子であったため姑氏と想像を絶する確執を持っていたそうだ。

 

ナニワともあれ、とても同居でやっていける自信がなかったので、激しく抵抗して嫁の実家の近所に今のボロアパートを借りて新婚生活はスタートした。

 

当初から離婚の危機ばかりではあったが、D・カーネギー先生の助けを借りて、なんとか最近では、安定した日々を送っている。ここでの生活もすでに4年が過ぎ、嫁や姑氏とも同じ時間を共有して、叱責や折檻を受けながらも家族の絆を深めてこれた気もしている。


ところが、先月からワタクシが展開するグローバルなビジネスが、不安定な世界情勢の打撃を受けて立ち行かなくなり、来月の家賃も払えない状態となってしまった。

 

ブログが儲かるという偽情報を信じて、ブログを始めてしまった自分を激しく責めてもいるが、後悔しても始まらない。そんなワケで、来月いっぱいで嫁の実家へ勇気ある撤退を考えている。つまり、ワタクシは晴れて本物のマスオになろうとしているのである。

 

だが、マジで怖い姑氏と同居するのはイヤで仕方ない。いっそのことポック・・・なんて考えてない。この問題に際して、ワタクシは久しぶりに、D・カーネギー先生の名著「人を動かす」を開いてみた。すると、こんな一節を発見した。 

 

恐怖心を克服する機会以上に、われわれをふるい立たせるものが、この世にありうるだろうか?

 

「人を動かす」262ページより引用

なるほど。あのコワそうな姑氏と同居できるマスオになれるのは、自分くらいのものだ!そう、この家事をしない鬼嫁とでさえも、なんとか夫婦を維持している。やれる!やれるんだ!マスオ!

 

そんなワケで、今月いっぱいでボロアパートを引き払って、嫁の実家でマスオ生活を始めることにした。なんか通販生活みたいね。


撤退にあたって、一番の問題はネコ氏である。姑氏はネコアレルギーであるが、すでにネコ氏はワタクシの唯一の理解者であり、大切な家族なので必ず一緒に連れていく。だが、公園から拾ってきた話を聞いた姑氏の第一声は

 

「キタナイ!早く捨ててこい!」

 

であった。ネコ好きにどストレートの禁句を投げ込んでくる姑氏を思い出すと、胃が痛くなってきた。

 

マスオになる前から折れそうなキモチを奮い立たせるために、ワタクシはD・カーネギー先生の禁書「道は開ける」を特別に手に取った。そこには、ワタクシの心境を見越したかのような、優しい一節が記されていた。

 

刑務所の鉄格子のあいだから、ふたりの男が外を見た

ひとりは泥をながめ、ひとりは星をながめた

 

「道は開ける」232ページより引用

運命がワタクシに試練を与えるのであれば、ワタクシはそれをネタにブログを書く。嫁の実家の鉄格子の間から、マスオが眺めるのはスターなのだ。

 

というワケで、とにかくスターをください。カラフルなやつ。