嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

靴がないとしょげていた件

靴がないとしょげていた

 

両足もがれたその人に

 

通りで出会うその前は

 D・カーネギー先生の名著「道は開ける」の一節。


5年前のワタクシは震えながら電車に乗る毎日だった。

 

普通電車の一番後ろの車両に座り、一駅一駅降りながらゆっくり目的の駅に向かっていた。


ブラック企業で踏ん張り過ぎたため、少々体に不具合を抱えていた。

 

社会復帰訓練のために、小汚い雑居ビルの2階でシールを100枚数えて箱に詰める軽作業を一人でしていた。


人生のどん底でワタクシを救ったのは、ビルの窓から見える個室ビデオ店から出てくるスッキリした顔の、社会の窓を開けた名も知らないオジサン達だった。

 

みんな苦労しながら、おもしろおかしく生きている。

 

なんだか笑えればそれでいい。そう思った。



ふと顔を上げて周囲を見渡すと、愛しい人の笑いがあった。


ニーチャンは病気が治るシールが手に入ったと、ワタクシのうなじにセロテープを貼ってくれた。

 

カーチャンはインチキ超能力者から奇跡が起きるカードだと、Tポイントカードみたいなのを1万円で買ってきてくれた。

 

トーチャンはパソコンが壊れたと言うので見てあげると、洋物のエロ動画と一緒にウイルスをダウンロードしていた。

 

 

ワタクシは絶望の淵で、愛しい人の笑いに救われた。

 

笑えることは強さだと心から思っている。

 

そんな愛しい日々の中で、徐々に元気を取り戻し、嫁に出会い娘も生まれた。

 

今では愛しい家族に囲まれて、毎日、笑いを大切に生きている。

 

どこかの誰かにクスッとでも笑ってもらえるような、そんなチャックを開けたオジサンになりたい。