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嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

オジサンの汚い歯をフォトショで白くする仕事に情熱を持てない件

ビジョナリーワイフ

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名著「ビジョナリーカンパニー」は経営者必読と言える本である。零細自営業者のワタクシでもこの本を読んだワケで、読んでいない経営者はモグリと言って差し支えないと思われる。

 

といってもワタクシの商売は、この本を読んだにもかかわらず、減収減益を積み重ね、常に存続の危機に立たされている。 


ワタクシが生業としている選挙ポスターデザイナーとは、読んで字のごとく選挙ポスターをデザインするだけの仕事であり、言うなれば選挙ポスター専門のフリーのデザイナーである。

 

基本的に仕事を受けた印刷屋さんがデザインして印刷もして納めるのであるが、お客さんからダサくてクレームが入り、ちょっとカッコ良くしたい時なんかに仕事が落ちてくる。

 

お客さんから直接、銀歯を白くしてくれ!とか、髪の量を増やして若々しくしてくれ!などと具体的に依頼が来たりもする。こんな仕事を取るためには、常に選挙が近そうなセンセイの事務所に世間話をしに行くといった地道な営業が不可欠であり、非常にメンドクサイ。

 

ちなみに依頼のほとんどは、オジサンの汚い歯をフォトショで白くするという吐きそうになる仕事であり、オェーッと嘔吐(えず)きながらの作業である。しかし、この作業には微妙にやり過ぎず自然に見せるノウハウがあり、デザイナーの腕の見せ所でもある。


そして、最も重要なスキルが特定の支持政党を持たずに、すべての政党を熱心に応援している支持者を装う能力である。よって、各政党の政策やスタンスを常に勉強しておく必要があり、状況に応じて右に行ったり左に行ったりコロコロと人格を変える必要がある。

 

また、政党によっては特定の宗教団体を信仰しているらしく振舞う必要があり、宗教に対する深い理解を持つと同時に、特定の団体にハマらない特殊能力が必要となる(ハマった方が幸せな面もあるが)。

 

そして、本番は仕事が終わってからである。通常、ポスターデザインを納めれば、選挙がすぐにスタートする。仕事をもらった候補者の立会い演説会などに、なぜかハチマキを絞めて現れ、でかい声で「がんばれよー!!」と自発的に応援する人となる。

 

お客さんが当選すれば、その後もハガキやチラシのデザインなど仕事をもらえる可能性もあるので、こっちも必死なのだが、当然、応援してもお金をもらえるワケではないため、割に合わないことは言うまでもない。

 

そして、お客さんが落選すれば、げんを担いで次の選挙の時は仕事をもらえないという厳し過ぎる世界である。そもそも、選挙ポスターデザインの仕事は数年に一度の選挙の時しかないという根本的な問題も抱えている。


何よりも、お客さんが落選したときの寂寥感たるやハンパないものがあるため、変な気苦労を背負うことになる。感受性の高いワタクシには、この商売は無理筋であり、真剣に廃業を考えている。

 

結婚を機にふんどしを締め直したのだが、ワイフが浪費家でワタクシの事業資金を生活費に使ってしまい、かろうじてバイトをしながら蓄えていた資金も底をついてしまった。

 

もっと働けば良いのであるが、勤労意欲がない上に毎日ワタクシが家事をする必要があり、体を壊すほど働かないというポリシーも持っているので、なんだか儲からないという悪循環に陥っている。

 

経営者としても岐路に立たされたワタクシは、名著「ビジョナリーカンパニー」を精読して、わが社を立て直そうと、このブログを書いているというワケだ。ヒントを求めて今日も教科書を読むとこんなことが書いてあった。

 

情熱を理解する

 

偉大な実績への飛躍を遂げた企業は、「会社の事業に皆で情熱を傾けよう」と呼びかけたわけではない。正反対の賢明な方法をとっている。つまり、自分達が情熱を燃やせることだけに取り組む方針をとっている。

 

「ビジョナリーカンパニー②」173ページより引用

 

なるほど。儲かるからという理由で、情熱もないのに新しいビジネスに手を出したりしてはいけないよ!ということか。

 

ここで、ひとつ確かなのはオジサンの歯を白くするという仕事にワタクシは、情熱を持てないでいるワケで、もう廃業した方がよさそうだ!ということか。うん、そうしよう。


ワタクシがこのブログを始めたのも、ウェーイ!ブログ儲かるで~という偽情報を掴んだからであるが、さっぱりアクセスがないので、まったく儲からない。スタートから間違えていたのだ。

 

しかし、なぜだかブログが続けられるのは、ワイフへの情熱がそうさせているワケで、愛がなければ家事もする気にはならなかっただろう。すべては、燃えるような愛・情熱、つまり、パッション(passion)が必要なのだ。

 

というワケで、ワタクシは新たなビジネスを始める決意を固めている。 すでに赤字を垂れ流しているので貯金などない。パッションのみで起業する。


今をときめく有名企業も、最初は情熱に溢れた一人か二人の人間が家のガレージで起業したところからスタートしたのだ。ワタクシはすでに引きこもり中に、実家の自分の部屋でスタートを切っている。

 

選挙ポスタービジネスはうまくいかなかった方法を一つ試したと思えばいい。次はどんなビジネスを始めようか?もちろん、すでにアイデアを持っていることは言うまでもない。

 

そんなわけで、パッションフルーツを路上で売る商売もいいかなぁ~、ん~!ん~!などと、うなりながらパッション屋良のモノマネをしてみる日々である。

 

長くなったので今日はここまで!エブリバディパッション!