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嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

姑がATフィールドを張り隣人トラブルが発生した件

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アンニョイな日曜日。出かける気力も財力もないので日曜大工でヒマをつぶすことにした。D・カーネギー先生もオススメする快眠を得る方法であり、金も使わないので最高の休日の過ごし方である。

 

本日は、年内に片付けてしまいたかった薄汚れた外壁のペンキ塗りを思い立ち、邪魔にしかならないがやる気だけはある娘氏とハケを持ってヌリヌリして遊んでいた。

 

お約束で娘氏が10分程度でペンキ塗りに飽きてしまい家の周りで遊び始めたので、一人でヌリヌリヌメヌメベチョベチョペロペロ。と、愉しく遊んでいたのだが、その数分後に隣人トラブルに巻き込まれることになるとは夢にも思っていなかった。


我が家は大阪の薄汚い地域にあり、近所の壁には”諸星和己”と落書きされていたり、 ”うしろ髪ひかれ隊”のシールが電柱に無造作に貼られているディープな所である。その一角に無理やり建てられたウサギ小屋の一軒が(嫁の実家だが)我が家である。20坪もないような家が並んでいるから、お隣との間に垣根もなく駐車場は隣接している。

 

もちろん、庭と呼べるようなスペースもなく子供の遊び場は駐車場か家の前の道路となる。そんな状態なので娘氏はお隣の駐車場に車がなければ、平気でヨネスケばりにチャリで突撃して奇声を発して遊んでいる。

 

ワタクシもあまりの狭さに、お隣の駐車場の隅の方を通ってしまうことがあったのだが、あまり細かいことは気にしないタイプなのでまぁいいかと思っていた。


話を戻し、ワタクシがペンキ塗りを終えて恍惚としていると、お隣のクレスタ(※トヨタの中途半端なセダン車)に乗ってレイバンのサングラスをしているコワモテの旦那さん(推定40代後半)が出てきて車に乗り込んだ。どこかに出かけるのだろう。

 

すると、そこによく洗濯物を干したまま取り込むのを忘れる奥さんが出てきた。一緒に出かけるかと思いきや、ワタクシの方に直進してくる。いつものんびりしている感じの人だが、何か不穏な表情を浮かべている。

 

怒れる人は毒に満つ

孔子

とカーネギー先生も本に書いていたが、まさに奥さんは毒に満ちていた。口を開いた奥さんは、なんでも、ウチの敷地に入るなと言いたいらしい。「お隣なんでこんなことは~」と言葉を選んで気を遣って話していることは理解したが、目が笑っていない。

 

そして、クレスタのサイドミラーから、厳しい視線をサングラス越しに無言で送り続ける大門さん(※若かりし日の渡哲也)みたいな旦那さん。なるほど、奥さんが一人で苦情を言って逆ギレされたら嫌だからと旦那さんに近くにいろと指示したのだろう。

 

ワタクシも近所を10年以上前に流行ったユニクロのフリースを着て、平日の昼間っからうろつく超一流の不審人物なので、まさかの事態を警戒したのだろう。心配しなくても、ただのやさしいイケメンなのでお隣さんに逆ギレしたりしない。


かつてキャバクラで嬢にしつこくチュウしようとして、店の裏に黒服に連行され怒られ続けたワタクシは、怒られるのには慣れている。そして、怒られた時の正しい対応方法も心得ている。相手が怒るのに疲れるまで謝り続けることである。

 

心の中で般若心経を唱え、10分ほど奥さんからの苦情をひたすらに頭を下げながら拝聴していると、次第に奥さんの毒気も抜けてきた。ワタクシが反論もせず素直な態度を取ったので、少し気が緩んだのであろう。

 

しかし、ワタクシはこの瞬間を今か今かと待っていた。人は緊張が解けると本音を漏らしてしまうからだ。最後の最後で、奥さんは「お義母さんにも境界のことで散々言われた。」とこぼし始めた。

 

ほぅ(-_-)興味深い話である。

 

ATフィールド全開

話は数年前に遡る。幸か不幸か、お隣さんは我が家の境界性人格障害の疑いのあるBBA(姑)の隣に越して来てしまった。まだ元気だったBBAは、毎日のように家の前に出て掃除をするフリをしながら、近所のゴミチェックやありもしないウワサ話をまき散らす奉仕活動に従事していた。

 

常に毒に満ちているBBAは、お隣のクレスタが駐車する時に我が家の敷地を踏んでいるとお隣の奥さんに苦情を言いまくったらしい。そもそも、土地が狭いので隅を踏まずに駐車することが難しいくらいの場所なのだが、BBAにそんなことは通じない。

 

のんびりした奥さんは、おかげで幼子を抱えて苦悶する日々を送ることになった。ワタクシが奥さんでもBBAに反論したりしないだろう。一目見ただけでやっかいな感じがする人である。できれば近づきたくない。


しかし、コワモテの旦那さんはイケイケなので相変わらず隅を踏んでいた。ブチギレたBBAは一番やってはイケナイことをやった。なんだと思う?そう、隣地との境界線ギリギリにでかい花壇を並べてプレッシャーをかけた。

 

世界史を見ても人類は何度となく隣国との境界に壁を作ってきた。そして、その壁は悲劇の元であり続けた。教養のない人間のすることは恐ろしい。が、日本人の土地信仰は狂気に満ちているので、日本全国津々浦々、路地を入ればこんな光景を見ることができる。

 

画して、クレスタは何度もハンドルを切って慎重に駐車しなくてはならなくなった。これにより、お隣さんとの緊張状態は北緯38度線状態となってただ虚しく時が流れていったのである。


積もり積もった憎しみや鬱屈は隣家で膨張を続け、BBAのATフィールドを突き破り、何の関係もない無害のワタクシへ苦情の砲弾となって降り注いだ。実害もないし「お互い様じゃないですか」で済む話をBBAの行動が戦争へと昇華させてしまっていたのだ!

 

ワタクシはお隣の奥さんへの同情で涙が出そうになった。BBAが申し訳ないことをしていた。花壇を見る度にプレッシャーを感じ、外出する度に隣人に出くわさないことを神に祈ったのであろう。

 

もしワタクシがD・カーネギー先生の本を読まない、伝説の騒音オバサンのような人物であれば、テクノミュージックを爆音でお隣に向けて流しかねない所であった。お隣への苦情は非常にキケンである。奥さんもキケンな橋を渡ったが、渡らせたのはBBAである。


では、どうすればよかったのか?

答えはD・カーネギー先生の名著「人を動かす」にこれでもかと書いてある。BBAでも隣の奥さんの立場になったとしても、やれることが山ほどあった。こういう時こそ一番使える本である。

 

まず、BBAの行動は問題外である。花壇を置いたことにより、狭い敷地が余計に狭くなった上に、お隣さんからの恨みを買うハメになっている。ちなみにBBAは土いじりをしないので、花壇には雑草しか生えず景観も害している。

 

さらにその行動を見ていたご近所さんがどのように思っただろうか?ワタクシなら魔よけの札でも貼ってBBAとは関わっていはイケナイと心に誓っただろう。


そして、BBAは何を得たのか?

確かにクレスタは敷地に入らなくなった。

 

が、ご近所さんから冷たい視線が入るようになった。表面的には、愛想良くしている風に見えるご近所さんだが、ワタクシはこの家に越してきた時からなんだか警戒されている感じがしていた。

 

たぶん、第三者のワタクシの勘は合っている。知らぬは嫁と姑だけだろう。


では、お隣さんはどうすればよかったのか?

キケンなBBAでなくワタクシに苦情を吐き出し、長年の恨みが少しは晴らせただろう。しかし、今度はワタクシの復讐を警戒しなくてはならなくなった。明日、クレスタに謎の10円キズが付いている危険性は確実に増したのだ。

 

つまりは、お隣さんも苦情を申し立てて、敵を増やしてさらに状況を悪化させただけなのだ。ぢゃあ、ガマンしろと言っているのか?ちがう。やり方だけの問題なのだ。そのやり方が本に書いてある。

 

触りだけ説明すると、①まず、ほめる。奥さんは苦情言い出す前に

 

「素敵なお義母さんですね!」

 

から始めろと書かれている。するとワタクシは

 

「いえいえ、小言の多いただのBBAです。何かご迷惑をおかけしましたか?」

 

と答えるだろう。あとはカンタンである。

まとめ

明日にも同じようなことが、誰の身にも降りかかる可能性のあるご近所トラブル。ちょっとした一言違いから100年戦争を始めたくない方は名著「人を動かす」を手に取ってほしい。お隣さんは何も悪くないやん!と思ったそこの奥さまにこそ読んでもらいたいのだ。

 

最後にD・カーネギー先生からのメッセージをお届けする。

 

本書を読んで、相手の立場になって物ごとを見きわめるということさえ会得すれば、本書はあなたの生涯にとって画期的な役割をはたすことになるだろう。

 

「人を動かす」235ページより引用

 

ワタクシが怒られてムカついたかって?いや、本心から申し訳ない気持ちで一杯である。現に奥さんは、自分の行動がブログに書かれて全世界に発信されてしまっている。

 

花壇に生えたヨモギみたいな雑草を眺めながら、ワタクシは隣人愛の花の咲く日を夢見るのであった。