嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

夏休みが終わらない件

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アンニョイな9月。スーパーに並んだキリン秋味に小さい秋を見つけながらもスルーして、半額シールの貼られた商品しか買わず店を後にした。ワタクシの背中に冷たい秋風が通り過ぎていった。

 

娘氏は夏休みが終わり元気に幼稚園へ登園し、嫁は送り出しから帰って来るなり二度寝を始める。我が家にいつもの生活が戻って来た。ワタクシはというと、今日も姑氏の厳しい監視の下、洗うのがメンドクサイ、プリーツカーテンの洗濯をしている。

 

汗だくでカーテンを外しながら、少し高くなった空を眺めふと思った。そういえば、ワタクシの本職はなんでしたっけ?


話を2か月前に戻す。ワタクシは当時、選挙ポスターデザイナーとして最後の国政選挙を戦い、華々しく惨敗してこの世界を去った。やれることはすべてやったし、未練はなかった。

 

ポスターデザイナーを自主廃業したが、チラシのデザインや細々としたウェブの仕事も受けているのでなんとかなるハズだった。嫁の実家へ勇気ある撤退を果たし、姑氏の小言に苦しみながらあれよあれよと夏が終わり、さて、そろそろ仕事を受けるか!と思った矢先、不幸なお知らせが届く。

 

毎月安定して仕事を回してくれていた取引先から、突然のお別れのご連絡であった。早い話が仕事を切られてしまった。胸に手を当てると、好き勝手に夏休みを満喫するなど、切られる原因は山ほどあるので当然の結果なのだが、フラれたみたいで少しさみしかった。


他にもお客さんはいるにはいるが、入金をせずに逃げ回っている社長や、お金の代わりに自社の売れ残り在庫商品の膝サポーターを勝手に送り付けて平然としている会社など、ロクなお客さんがいない。

 

個人相手の商売もしているのだが、ワタクシの天性の優しい性格が災いして、メルカリのように値切られたり、注文をキャンセルされてトンズラされたりで、さっぱり商売あがったりである。

 

そんなこんなで仕事がないワタクシは、夏休みが終わらないことになってしまった。


しょうがないので、スーパーにショウガを買いに行った帰りに、タコヤキ屋のバイト募集の張り紙を食い入るように見つめたり、得意分野である介護のバイトでもまた始めようかと思索にふけっている。

 

ハロワで久しぶりに人差し指のみで求人検索をするという精神修行をしに行ってもいいのだが、昔、失業保険を貰うためお世話になった時、明らかに年下のオネーチャンの職員さんから、

 

「池沼さん、就職活動はどうですか?」と聞かれ、

 

「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び…」と玉音放送のマネをしてしまい、若干怒られて以来、ちょっとハロワを苦手としている。


ワタクシも自覚はあるのだが、やってはイケナイときに限って進んでイケナイことをやってしまうという致命的な性格的欠損があるので、組織人には向いていないと思う。

 

というワケで、雲を眺めながら今後の身の振り方を真剣に考えている。「オレはあの雲のように自由気ままに生きる」と雲のジュウザのようにシブく呟いてみたが、隣で聞いていたネコ氏にも無視された。

 

世紀末では通用する北斗の拳的な考え方も、平時においては何の役にも立たないので、お約束でD・カーネギー先生の名著「道は開ける」を手に取った。最近、この禁書を手に取ってばかりだが、ワタクシも結構切羽詰まっているのである。

 

ニーチェの超人についての定義

「窮乏に耐えるだけでなく、それを愛するのが超人である」

 

「道は開ける」238ページより引用

なるほど。わかったようなわからないような気がするが、家事をしない嫁も仕事がない苦しみも愛すれば良いということか。というか、ご存じかと思うがワタクシはすでに嫁を愛し、人生を愛している南斗六聖拳の一人である。

 

介護施設のトイレで壁に塗られたウ○コを掃除する厳しい修行を経て、トイレの神様から一子相伝の拳法を授かっているため、道端で汚物は消毒だ~の人に出会ってもサンポールで瞬殺できる。

 

なんだか話がよくわからなくなってきたが、ワタクシは自ら喜んで窮乏に突き進んでいる気がする。マジで金に困ったら、南斗水鳥拳は封印して、自動車教習所で習ったタクシー免許を使って、白タク営業をすればいいと思っている。


ただ唯一気がかりなのが、自分に課せられた宿命がなんなのかよくわからないということ。ユリアのような娘氏を命をかけて守ることか、はたまた、ラ王をすすりながらブログを書くことか。

 

答えはその内、雲が教えてくれるような気もするので今はただ、自由気ままに生きることにして、嫁のお洋服をメルカリで売る作業を進めようかと思う今日この頃である。ワタクシの夏休みはまだまだ終わらない。