嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

幼稚園の保護者面談にパンツを履いて緊急参戦した件

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ゴト師。パチンコ店において遊技台に不正な操作を行い、大当たりを発生させるなどして利益を得る者(民明書房刊「日本風俗奇譚」より引用)。

 

パチンコが下火になってきた最近では、とんとこの単語を聞かなくなったが、昔からホールにはクソ怪しいゴト師の方々がいたのをよく覚えている。捕まるとトイレの小便器の前に顔写真を貼られるので、知ってるオジサンを見つけると嬉しかった。


ネコが布団に潜って動かなくなったことに冬の訪れを感じるアンニョイな11月。何もしていない嫁が、なぜか風邪を引いて動きがさらに悪くなったので忙しい日々を送っている。

 

そもそも、炊事、洗濯、掃除など家事のほとんどをワタクシが受け持っているのだが、そこに嫁に任せている幼稚園への送迎が加わると一日があっという間である。

 

そんな最中に幼稚園の保護者面談なるイベントフラグが立った。基本的に対外的なイベントは、外面だけは良い嫁の担当としているのだが、非常事態であるので社会性ゼロの父が立つことになった。


昔、担任の先生にカーチャンの横で公開処刑された恐怖のイベントであるが、ワタクシも親として処刑台に立つ日がやってきたのだ。娘氏よ、さんざんカーチャンに頭を下げさせた父はいくらでも頭を下げてあげるぞ。

 

といっても、あまりにも挙動不審だと娘氏の評価が下がるキケンがあるので、クローゼットからエリの付いた服を引っ張り出して、破れていないズボンを履いて、パンツも履いていることを確認して戦闘態勢を整えた。

 

こんなワタクシでも一応、ケンブリッジ大学と書いてあるTシャツを着て、丸の内に本社のある一部上場企業の子会社のブラック企業の工場でフォークリフトに轢かれて、今では独立してSEOコンサルタントもしているエリートである。仕事はない。


というワケで、ショーンKマネで乗り切る作戦で面談に臨んだ。先生がD・カーネギー先生の教え①”ほめる”を多用して、頭を下げる必要はなかったが、タイミングを見計らって「そうですね」とシブい声で相槌を入れることのみに集中した。先生の話はまったく覚えていない。

 

ワタクシは娘氏の教育に関して、どうこうできるレベルの人間ではないので、尊敬するD・カーネギー先生の教えを忠実に守ることにしている。

 

他人の真価を認めようと努めるのは、日常生活では非常にたいせつな心がけであるが、ついおろそかになりがちである。子供が学校から良い成績をもらって帰ってきても、ほめることを怠り、はじめてケーキがうまく焼けたり、小鳥の巣箱がつくれたりしても、励ましのことばをかけてやることもなかなかしない。子供にとって、親が示してくれる関心や、賞讃のことばほどうれしいものはないのである。

 

「人を動かす」47ページより引用

先生の教えに従い、ワタクシは幼稚園のイベントには必ず参戦している。平日のイベントなどはパパの参加自体が珍しいのであるが、「あのパパは何の仕事をしている人?」とかクラスメイトのママ達の好奇の目にさらされても、胸を張ってイベントにやってくる。

 

そして、娘氏が頑張れば惜しみなく賞讃する「すごい!」「やればできる!」「おねーちゃんセンセイに彼氏いるか聞いてきて!」。誰がなんと言おうとワタクシは父として超一流のエリートである。顔はショーンKに似ているが中身はホンモノである。

 

毎日、家に必ずいるので娘氏との時間もたっぷり過ごす。特に何かの英才教育をするワケでもない。一緒に塗り絵をしたり、ネコと戯れたり、テレビを観て笑ったり。ワタクシがウンコをしている時にお尻洗浄ボタンを押して逃げた時は叱るが、基本的にほめることを忘れないようにしている。


嫁は娘氏を叱りつけてばかりいるが、娘氏が不憫でならない。家事をしないのに嫁に娘を叱る資格などあるワケがない。子供を叱る前に、自分の生活態度を改める方がよほど建設的だと思う。

 

BBA(姑)も叱りつけてばかりいるので、そうすると子供がどうなるかはよくわかった。嫁は何かにつけて「はいはい。ワタシがわる~ございました」を口グセのように言う。叱られて育つと子供は自分が悪い子だと思い、居直るようになるのだ。

 

ワタクシは叱られ過ぎて世の中を捨てて、パンツを履かずに生きるようになってしまったが、娘氏にはワタクシや嫁と同じ轍を踏まないように育ってほしいと心から思っている。


ゴト師の手口は、磁石を使うものや体感器とかのマシンを使うもの、釘を広げるものや夜中に店に忍び込んで裏ロムを仕込むといったものまで幅広い。その中に、一際異才を放つゴト師がいる。

 

マネゴト師

ゴト師のマネをして店員に疑われて連行されると、何もしていないことを逆手に取って、店に慰謝料を請求してごねるゴト師。演技力と居直って逆ギレする能力のみで稼ぐゴト師の中でも最もタチの悪いゴト師。

 

民明書房刊「実用中国拳法~これでアナタも嫁要らず~」より引用

 

マネゴト師はゴトがバレて店員にボコボコにされ続けたゴト師が、絶望の淵で居直り発明したゴトである。人は叱られ過ぎると居直ることができる。ワタクシもそろそろ絶望から立ち直り、貯金がなくても人生を楽しむ方向にシフトしようと思う。

 

がんばろう。