嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

ワイフがふりかけをかけるのにスプーンを使えとうるさい件

f:id:move-wife:20160510130249j:plain

「セトモノとセトモノぶつかりっこするとすぐこわれちゃう。どっちかやわらかければだいじょうぶ。やわらかいこころをもちましょう。」

 

テレビから優しく語りかけてくれるが、重なってくっついたお茶碗のようなワタクシとワイフには必要のないご提案である。


連休が終わって平常運行に戻った我が家では、今日もワタクシが夕飯の支度をしている。ワイフは連休明けで少し機嫌が悪いようなので、おかずに酢の物を追加してご機嫌を取ることにした。

 

ところが、酢の物がゴハンのおかずにならないため、ワタクシは棚から最終兵器である丸美屋の「のりたま」を取り出してゴハンにかけることにした。

 

のりた~まをゴハンにかける~♪とルンルン気分でいると、ワイフから「それはまだ新しいから開けるな!」と物言いが入った。

 

ワタクシは柔らかい心を持っているので、泣く泣くのりたまと惜別し、残り少なくなって湿気て柔らかくなったスキヤキ味のマズイふりかけを棚から取り出した。


あったかゴハンにかけるだけ♪とふりかけをかけようとすると、今度は娘から物言いが入った。どうやら、このキワ物のスキヤキ味が好きだったようだ。

 

とにかく、「それはアタシのだから食べるな!」ということらしい。

 

まったく欲深い性格が誰に似てしまったのかと、娘のお茶碗に残りのスキヤキふりかけを全部ぶっかけてやった。

 

娘が発狂したため、少々食卓が混乱している中、冷蔵庫を探してみたものの気の利いた漬物があるハズもなく、ワタクシは再度のりたまに手を掛けた。

 

トゥリャトゥリャトゥリャトゥリャトゥリャトゥリャリャ~♪と、のりたまを開けてゴハンにかけようとした時、またしてもワイフから物言いがついた。


ワタクシは八百長をした覚えもないし、山本山は引退したし、次はナニが問題なのでしょうか?

 

ふりかけ親方によると、袋のままゴハンにふりかけをかけると、ジッパーの部分にのりたまの海苔やら粉が詰まって閉まりにくくなるから、スプーンを使え!との指導であった。

 

意味がわからん。最初は強く当たって後は流れでお願いします!と結婚した仲じゃないか。今さら、その当たりは強すぎるでしょ?

 

もう匙を投げようと思ったが、のりたまゴハンにありつけないので、土俵際でこらえてスプーンを使うことにした。


ただ、 銀の匙を使うと洗い物が増えるので、コンビニでもらえるプラのスプーンを使って、そのままのりたまの袋の中に入れておくことにした。

 

やっとのことで、のりたまゴハンにありつけると思ったその時、またしてもふりかけ親方から物言いが入り、プラのスプーンを使うのが気に食わない!とただの因縁をつけられた。

 

すでに、ふりかけをかけようと思い立ってから10分以上が経過し、ふんどしも緩んできたワタクシはついに、審判部に向かって「文句があるならスプーン洗ってから物言え!」と抗議してしまった。

 

以降、チタンコーティングされたセトモノであるワイフは、ぶつかり稽古を始めたかのように逆ギレをはじめ、場内は座布団が飛び交う大混乱に陥った。


混乱した場内から避難したワタクシは、名著「ビジョナリーカンパニー」に助けを求めた。

 

対話と論争を行い、強制はしない

 

偉大さへの飛躍を遂げた企業はすべて、激しい議論を好む傾向をもっている。「大声での論争」「白熱した議論」「健全な対立」といった言葉が、すべての会社の記事やインタビュー記録に繰り返しでてくる。<中略>

 

科学者の白熱した論争に似ており、全員が最善の答えを探している。

 

「ビジョナリーカンパニー②」122ページより引用

 

なるほど。ワタクシは信仰するD・カーネギー先生の教えにより、議論を避ける方針を取って来たが、たまには白熱する論争をしてみても良さそうだ。

 

混乱が収集されつつある場内に戻り、ワタクシはのりたまに銀のスプーンを使わせていただきます!と高らかに宣言した。

 

そして、使った食器は各自、自分で毎日洗うことを提案した。そもそものワタクシのイラつきは、毎日、アホみたいに食器を出して洗い物を増やす、ならず者のワイフと娘が原因である。食器はすべてワタクシが洗っている。


そうしたところ、ワイフからは一家の解散宣言が飛び出した。会社でいうところの清算である。非常に前向きなご提案であるが、ワイフと娘、ワタクシとネコという分割方針が納得できない。

 

第一、洗い物がしたくないから一家離散したという悲惨なネタでは、ブログも書けなくなってしまう。最善の答えを求めてワタクシの出した提案は、

 

「ゴハン食べよっか?」

 

であった。 一番イケナイのはお腹が空いていることと、独りでいることだと、どこかのバーチャンが言ってたから、みんなでゴハンを食べるのが最善の答えである。


そもそも、今回の騒動を引き起こした原因はのりたまであり、丸美屋さんには30年以上、のりたまを食べ続けているワタクシの顧客満足を満たす努力を激しく要請する。

 

縁もゆかりもないゆかりちゃんとワタクシが不倫する前に、ジッパー部分の仕様を改善されビジョナリーカンパニーになられることを切に願っている。

 

ついでにスキヤキ味のふりかけは湿気ると極端に味が落ちます。


ワタクシは冷たくなってしまったのりたまゴハンを食べながら、昔、くっついたお茶碗を無理やり離そうとして割ってしまったことを思い出した。

 

強くくっついているからこそ、離そうとして割れてしまうセトモノもある。付かず離れずがちょうど良いということか。

 

 「そういうわたしは、すでにワレモノ」

 

とならないように、おおらかな気持ちでいましょう。 ますお