嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

ワイフの運転するバスに乗り、熱いキスをする件

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映画「スピード」は、時速50マイル(80キロ)以下になると爆発する爆弾が仕掛けられたバスに、偶然乗り合わせたスピード違反で免停中の女アニーと、爆破を阻止するために飛び乗ったSWAT隊員ジャックがおりなすスリル溢れるアクション映画だ。

 

最初は、息の合わない二人であるが、命の危険が迫る極限状態の中、暴走するバスから必死に生還を試みる。果たして二人に待ち受ける運命とは…!?


アンニュイな週末。スピード狂の我が家のワイフは、ママチャリで娘とどこかに出かけてしまった。ワタクシは朝から娘とネコが暴走して散らかり放題の部屋の大掃除をしている。

 

先日、幼稚園の先生の家庭訪問イベントが発生し、ワタクシはワイフの命令により大掃除をしたばかりである。ちなみにワイフは、先生に出す茶菓子を買いに行くとワタクシを家に残し、ママチャリでどこかに出かけたまま掃除を手伝うことはなかった。

 

いざ家庭訪問に来た先生は、玄関先で立ったまま30分以上しゃべり続けて帰ってしまった。ワタクシの掃除はなんだったのであろうか?


ちなみに本日は、ジジババ&ニーチャン家族が遊びに来るのでまた掃除である。部屋が汚くては、ワイフの評価が落ちてしまうので、ワタクシのワイフ愛から必死の掃除をしていることは言うまでもない。

 

ネコ氏の抜け毛を一本残らず掃除機で吸い取り、意表をついた所に現れるちぢれ毛はコロコロで処理して、なんとか客人を迎える準備を整えておいた。

 

家族みんなが集まり、近所のレストランに出陣して細長いテーブルに8人ほどが並んだ様子を眺めたとき、思い出したのは、名著「ビジョナリーカンパニー」に出てくるバスの話だった。

 

誰をバスに乗せるか?

 

人びとがバスに乗ったのは目的地が気に入ったからであれば、十キロほど走ったところで行く先を変えなければならなくなったとき、どうなるだろうか。当然、問題が起こる。

 

だが、人々がバスに乗ったのは同乗者が気に入ったからであれば、行く先を変えるのははるかに簡単だ。「このバスに乗ったのは、素晴らしい人たちが乗っているからだ。行く先を変える方がうまくいくんだったら、そうしよう」。

 

「ビジョナリーカンパニー②」66ページより引用

 

ワイフが運転する我が家のバスは、映画「スピード」に出てくる暴走バスと化している。しかし、キアヌ・リーブス似の男前であるワタクシは、このスリルを楽しむ余裕も出てきている。

 

というのも、以前乗っていたブラック企業という暴走バスは、マジで命のキケンを感じるヤバさだった。バスの中で先輩や同期達がバタバタと倒れる中、ワタクシは窓から決死の覚悟で飛び降りた。重症を負ったが、今頃あのバスに乗っていたらワタクシはこの世にいなかった気がする。

 

本の中でコリンズ先生が何を言いたいのかと言えば、まず組織(バス)に適切な人を雇いなさいと言うことである。そして、不適切な人は早くバスから降りてもらって、それから行く所を決めればよいよ!と。そうすることで管理の問題や社員のモチベーションを上げることを考えたりする必要もなくなるよ!というワケだ。


家族という組織では、両親は選べないが結婚相手を選ぶことはできる。適切な相手をまず最初に選ぶことが、ビジョナリーな家族への大前提となる。

 

ワタクシは相手を間違えたのだろうか?

 

いや、ワタクシは自らの強い意志で、スピード狂のワイフが運転するこのバスに乗り込んだ。なぜなら、暴走バスの方が乗り慣れている上に楽しいからだ。たまに崖から落ちそうになるくらいのスリルがなければつまんないでしょ?うん?

 

いずれにせよこのバスは、時速80キロ以下になると爆発する運命にあるようだ。飛び降りるのも一つの手ではあるが、ケガをすること間違いナシである。そして、飛び降りれば最後、バスに乗る娘にも会えなくなってしまう。


ならば、バスに設置された爆弾を取り外しに、走ったままのバスの下に潜り込んだり、家族全員で脱出する作戦を考えよう。その方が観ている方も乗っている方も楽しい。そうして必死に足掻いている刹那にこそ、映画のような人生の醍醐味があるのだ。

 

ウチは安全運転してるから大丈夫と思っている、そこの旦那氏に忠告するが、運転するのは無条件にワイフである。自己中心的に自分の行きたい場所に向かっていると、気がついた時、後ろに座っていたハズのワイフは飛び降りているかもしれない。 

 

ワタクシは意地でもこのバスに乗り続けるつもりだ。そして、ワイフと力を合わせてピンチを乗り切り、最後には熱いキスをして映画は終わる。そう、それだけは決まっているのだ。

 

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がんばろう。


※イラスト協力:ホビヲログ