嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

人生は選択と洗濯の連続である件

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アンニョイな娘氏が産まれたのは、明け方の4時頃だった。

 

陣痛に苦しむ嫁にひたすら変顔をお見舞いしていたらスグに産まれて来た。ワタクシがトイレ掃除のバイトをしていたので、たぶんカワイイ子になるだろうと思っていたら、本当にカワイイ子が産まれた。

 

家庭不和や貧乏にも負けずその子はスクスク育ち、今や母のマネをして父に暴行を加えるまでに成長した。


本日、我が家では女神の誕生祭が盛大に催されている。仕事もないので部屋を飾り付けてケーキを買って来て、クラッカーを準備してと大忙しである。家事をしない嫁はイベントごとが大好きなので、この日ばかりは動いてくれるのだが、動作が遅いため部屋の飾り付けだけでグロッキーになってしまった。

 

しょうがないので、ワタクシが誕生日ディナーを料理して、姑、嫁、娘に振る舞うことになった。メインはほぼ年に一度だけ作る国産牛肉ステーキである。姑氏に肉の焼き加減を細かく指示され、若干イラついたので激レアで出したら勝手にレンジでチンしていた。

 

主役の娘氏は、一人っ子の特権である祖父母や父母の財布を握っているため、欲しいものはなんでも手に入る。誕生日プレゼントをおねだりすれば、どこかの財布から青天井で予算が降りて来ることをよく知っている。


そんな娘氏にミニマリストである父は、金で手に入らないものの尊さを教えるため、あえて誕生日プレゼントに金で買えるモノを贈らない教育方針を採用している。父が貧乏をこじらせているからではない。

 

というワケで、誕生日に決まってワタクシは娘氏の写真を撮っている。ただ写真を撮るだけでは、なんの面白みもないためワタクシは1歳の誕生日から30年に渡る計画を立てた。

 

それは、1年前に撮った写真を額に入れ、それを持って写真を撮るというどっかで聞いたことのあるような、ないような企画である。イメージが湧かない方のためにイラストで説明すると、↓こういうことだ。

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イラストの青い人は成長していないように見えるかも知れないが、1年ごとの成長ぶりが1枚の写真で確認できるようになるというワケだ。


娘氏が大きくなり、スケバンになったとしても誕生日だけは写真を撮りストックしておく。その内、ワタクシが豆腐の角に頭をブツけて逝ったとしても、娘氏はこの写真を見れば、スグに父の愛情を感じられる。

 

そして、結婚式の前日にふと娘氏は額を開けて写真の裏を見る。そこに毎年書き込まれた父からの手紙を見つけて涙を流しながら読む。。。ハズである。なぜかワタクシが死んでる前提だが。

 

あと数年もすれば、娘氏は父を汚物のように扱い、ワタクシのありがたい話などには聞く耳も持たなくなるだろう。そんなことは、悲しいがわかっている。実際、父は先日、ウンコを漏らした。だが、この方法で、確実に娘氏に気持ちを伝えることができるだろう。


尊敬するD・カーネギー先生の名著「人を動かす」にこんな記述がある。

 

世の中には他人の関心を引くために、見当ちがいな努力をつづけ、その誤りに気づかない人がたくさんいる。これでは、いくら努力しても、もちろんむだだ。人間は、他人のことには関心を持たない。ひたすら自分のことに関心を持っているのだー朝も、昼も、晩も。

<中略>

大勢といっしょに自分が写っている写真を見るとき、われわれは、まず最初にだれの顔をさがすか⁈

 

「人を動かす」74ページより引用

ワタクシは嫁に対してそうしているように、ムダな努力をするつもりはない。娘氏がキャンピングカーに乗るブロガーに憧れて、大学を中退するなどと言い出すこともあるだろう。

 

そんなとき、誤りを指摘したとしても逆効果になるだけである。ワタクシにできることは、彼女が自分の意志で正しいレールを選択する手伝いだけである。

 

レールから外れ、毎日、洗濯夫として嫁と娘のパンツにシミ取りスプレーをシュシュする父ではあるが、娘氏には、キレイなレールを進んでもらいたいと願っている。


娘氏が人生の選択を迫られたとき、ワタクシの仕込んだ写真が必ず助けになるだろう。写真を見れば、自分が愛されて育ったことが一瞬でわかるのだから。

 

人生は選択と洗濯の連続である。毎日、服も心もちゃんと洗濯しておけば、黄ばんでボロボロになることはない。心の洗濯に必要なのはお風呂と愛情。自分が愛されているように、周りの人を愛し、人生を愛してほしいと願っている。

 

娘氏、4歳の誕生日おめでとう。